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今井館
Imaikan

明治期の宗教家である内村鑑三の資料を管理する今井館教友会の拠点となる建物。1階に事務室、書庫、資料室、2階にホール、集会室、そして建物維持管理のための収益を得るための集合住宅が3階4階に載っている。六義園に隣接した文教地区に建つ建物であることから、周辺環境に馴染むようデザインしている。六義園のレンガ積みの塀に呼応するように外壁にはレンガ風タイルを用いているほか、六義園方面から眺めたときに建物がアイストップになるように、特徴的なファサードデザインとしている。今後はこの施設が、地域の人々にも気軽に立ち寄っていただけるように、開放的な階段やメインのホールに大きな開口を設けるなどしている。メインのホールは、以前の目黒区にあったホールの色彩を踏襲し、イコンを用いることなくキリスト教的な荘厳さ演出するため、高い天井と天窓より降り注ぐ光、音響も考慮したギザギザの天井をデザインしている。ホールに至るアプローチには、以前のホールの外壁の色であるピンク色を内壁に用い、以前の資料室の手すりの木板をレリーフとして活用し、また太い丸太柱はベンチとしてデザインし直した。そのことで以前の建物の記憶を継承しようとしている。
3階4階の住宅部分について、断熱等級6を確保することで、快適な住空間を実現している。
2021年
所在地 :東京都文京区
用途 :集合住宅+教会
工事種別:新築
構造種別:鉄骨造
規模 :地上4階
延床面積:741㎡

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